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ARPキャッシュ

ARPキャッシュを確認または削除する

ARPによってアドレス解決した結果はARPテーブルに保持されます。

arp -aで確認してみましょう。

f:id:wave1008:20170401081554p:plain

 

 

IPアドレスMACアドレスの対応を記録したエントリが複数あることがわかります。

10.0.1.2のエントリはさきほどpingを実行したときに解決されたもので、種類が「動的」であり、有効期限付きでキャッシュされています。

 arp -dでキャッシュを削除してみましょう。

f:id:wave1008:20170401081840p:plain

動的なエントリが削除されました。

 

この状態でping 10.0.1.2を実行すると、ARPが実行されてアドレス解決が実行され、再度キャッシュされることがわかります。

f:id:wave1008:20170401082242p:plain

f:id:wave1008:20170401082531p:plain

 

ここで、仮想マシンのネットワーク設定でケーブル接続をオフにしてみましょう。

f:id:wave1008:20170401083541p:plain

 

arp -aを実行してみましょう。

f:id:wave1008:20170401083631p:plain

「静的」を含めてすべてのエントリがクリアされていることがわかります。

 

再度ケーブルを接続すると、以下のようなパケットが流れます。ARPのほかにIGMPv3というプロトコルのメッセージが流れています。

f:id:wave1008:20170401084511p:plain

 

arp -aを実行してみましょう。

f:id:wave1008:20170401084126p:plain

IGMPv3によって静的なアドレスのエントリが登録されています。

IGMPはマルチキャストを実現するためのプロトコルです。動画や音楽のストリーミングに関するシステムに関わる場合は重要ですが、それ以外では実務で気にすることはないと思います。

Internet Group Management Protocol - Wikipedia