ARPキャッシュ
ARPキャッシュを確認または削除する
ARPによってアドレス解決した結果はARPテーブルに保持されます。
arp -aで確認してみましょう。
IPアドレスとMACアドレスの対応を記録したエントリが複数あることがわかります。
10.0.1.2のエントリはさきほどpingを実行したときに解決されたもので、種類が「動的」であり、有効期限付きでキャッシュされています。
arp -dでキャッシュを削除してみましょう。
動的なエントリが削除されました。
この状態でping 10.0.1.2を実行すると、ARPが実行されてアドレス解決が実行され、再度キャッシュされることがわかります。
ここで、仮想マシンのネットワーク設定でケーブル接続をオフにしてみましょう。
arp -aを実行してみましょう。
「静的」を含めてすべてのエントリがクリアされていることがわかります。
再度ケーブルを接続すると、以下のようなパケットが流れます。ARPのほかにIGMPv3というプロトコルのメッセージが流れています。
arp -aを実行してみましょう。
IGMPv3によって静的なアドレスのエントリが登録されています。
IGMPはマルチキャストを実現するためのプロトコルです。動画や音楽のストリーミングに関するシステムに関わる場合は重要ですが、それ以外では実務で気にすることはないと思います。
Internet Group Management Protocol - Wikipedia